８月の表紙
猿丸トドの七本松 長野県 長野市 戸隠 豊岡10554番地 |
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３〜４本からなる合体木または株立ち木である。ある資料には、「幹周４．２ｍと５ｍの双幹に分かれ、７本の太い枝に分かれているので７本松の名がある。寛永年間（1624.2.30-1644.12.16）水帳にも記載があるということである。」との記述があり、これは大変な巨木であると思いって見に行ったのであるが、実際には、根元付近で癒着しているだけの数本の集まりであり、１本１本はそれほど太くなく３ｍ弱といったところであった。７本の内すでに３本が失われ、残りの西側の２本も痛みが激しく枯死寸前であった。周辺の雑木、桜の除去を早急に行う必要がある。２００４
そう思っていたのだが、最近の写真をみると、周辺はきれいに整備されたようで、心なしか七本松の樹勢も回復しているように見えた。今や三本松になってしまった七本松であるが、残った幹の健全性を維持できれば、将来を悲観する必要も無いであろう。
なお、前述の資料によれば、樹齢は400年を越える事になるが、実際はどうだろうか？ この樹の様に異形の樹というのは、通常とは異なる成長をしてきたと考えられるので、通常の推定樹齢の方法が適用しにくいのである。筆者は、多幹の樹の場合は、1本になった部分の太さではなく最も太い支幹の太さを参考に、枝振りを最重視して判断しているのだが、この樹の場合・・・・200年以上経っているが、どのくらい古いかよく分からないと言うのが本音である。
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