４月の表紙
月山神社のアカマツ群 岩手県 奥州市 前沢区 生母 字 二子 |
|
|
|
明治10年に梺に新しく神社を造ったとのことで、こちらのアカマツもまあまあの大木になっている。この神社の背後の山に、さらに古いアカマツの樹林が望め、それが月山神社奥の院のアカマツ群である。
奥の院の北西側に斜面を下ると、まとまった松群があり、周囲２ｍから３ｍくらいのものが多い。
西方から望む。左手の峰が奥の院である。
尾根から東斜面にかけて大木がかなりまばらに点在しているが、「近年、マツ材線虫病の被害が広まってきた」とのことで、樹幹注入による対策を始めたところである。これらのアカマツ群は、樹幹が真っ直ぐ伸び、下枝の少ない樹形をしていることから推察すれば、かってはアカマツ純林に近い形態だったと思われる。また、幹周３ｍを超えるものが何本もあり、趣のある樹形、樹高も30m程度あるなど、アカマツ大木群として魅力あふれる存在となっている。「赤松千本原」や「諏訪ノ森」に次ぐ存在だといえよう。
  |
|
|
