３月の表紙
蓮華松 広島県 広島市安佐南区 長束 蓮光寺 |
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幹周3.33ｍ、樹高8ｍ、枝張り25ｍ、推定樹齢380年、県指定天然記念物
寛永７年(1630)植樹と伝えられる名樹。唐崎の松をまねて仕立てられたと思われ、支柱に支えられながらも四方に枝を伸ばし、今にも境内からはみ出してしまいそうである。ぱっと見の印象では、細い枝が真っ直ぐに伸びているだけで、枝先の広がりが感じられず、比較的若い樹であると感じられた。さらに観察したところ、その枝の付け根付近は大きく迂回して交差しており、現在の樹形は、過去に相当の紆余曲折を経た後、再生してきた枝によって形作られているものと推察出来た。主幹はやや傾きながらも３ｍ位までは直幹で立ち上がっているが 、南方に主幹か大枝を失った跡があり、そこから上は、枝を分かちながら上昇した後に屈曲下降し、さらに横に広がっている。「近江の名松唐崎の松も跣で逃げる」との意から「洗足唐崎松」と命名されたと伝えられているとのことだが、何時の時代の唐崎と比べたのであろうか？ いくら何でもこれは言い過ぎである。しかし、東京の「影向の松」に匹敵する存在だとは言えよう。
なお、残念なことに、現在は樹勢の維持を図る措置により樹形が変化しているとの事だが・・・とにかく残存しているだけでも良しとしよう。
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