６月の表紙
大滝小滝大明神の赤松 岩手県 久慈市 小久慈町1-4-1 |
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幹周4.44ｍ、樹高19ｍ、枝張り30ｍ、推定樹齢200年 久慈市天然記念物
岩手県の北東部は、気温が低いおかげで、マツ材線虫病の被害は見られず、侍浜マツ等のアカマツの美林が残っている。また、この近くの蒼前神社にもアカマツの大木が存在している。
このあたりの山は標高が高いわけでも険しいわけでもないが、起伏が激しくて河川に向かって急激に落ち込んでおり、さらに土砂採取場の存在があって、不思議な雰囲気がある。この樹は、河川沿いの平地を望む小高い丘状地に立っているので、遠方からも良く望むことが出来、独立樹として生育してきたと見えて、低い位置から非常に多くの枝が残っている。そのうち一部の大枝は、付け根からもぎ取られて幹に大きな穴が空いているが、比較的新しい傷のようで、今のところ腐朽の進行は無いようである。北方向の枝の多くは失われているが、東西、南面には存分に枝を張り、広大な樹冠を形成している。その整った枝振りからは古さは感じないが、枝張りの広さ、旺盛な樹勢において特筆すべきアカマツ良木である。２００３
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