５月の表紙
旭伝院の松 静岡県 焼津市 保福島 旭伝院 |
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地上1.3mの幹周囲5.12ｍ、樹高20ｍ、枝張り21ｍ、推定樹齢250年、市指定天然記念物
３月の表紙で紹介した「久遠の松」から直線距離でわずか2.5㎞しか離れていない。この限られた地域に静岡県を代表するクロマツが存在するのは偶然ではない気がする。保福島という地名から想像すると、昔は瀬戸川の氾濫原の中に、島のごとく存在していた台地だったのではないだろうか。その保福島の中央付近にある旭伝院（ぎょくでんいん）の墓地に孤立する大木である。堤防沿いに家屋が新築されて、全体像を眺められるポイントが減ったとはいえ、全景を３６０度眺められる巨木というのも珍しいものである。見事な枝振りもさることながら、眺める方向によって変化する表情がお気に入りである。前回の訪問（1993年）と比べてかなりの幹周りの増加が見られた。たしかに樹勢旺盛な樹であるが、14年間で38㎝の増加と言うのはいくら何でも大きすぎるので、測定箇所の違いに因る誤差を含んでいると思われる。ひょとすると、樹幹注入や無数の小さなドリル跡が帯状に一周している（何のため？？）ことの影響もあるのかもしれない（樹は、傷ついた部分を補うために、周辺部分の成長を促進させることがある）。若いのか古いのか判断に迷う樹である。２００７
 
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