１０月の表紙
霧が窪のうつくし松 岩手県 二戸市 福岡字桐ケ窪 |
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根元のくびれ周囲5.53ｍ、地上1.3m周囲5.68ｍ、樹高22、枝張り24ｍ、推定樹齢200年
インターネットで二戸には多くの巨木が存在していることを知った。中でもこの樹は幹周５．７ｍ、樹高４０ｍとの記述があり、とても驚いたものだった。2005年に訪れたときは夕暮れが迫っており、また、現地までの道が整備されていないとのことで、目前で断念したが、2006年に再訪することが出来た。車の行き止まりまで行くと畑があり、ここからアカマツの全景を望むことが出来る。よく整った美しい樹形であった。そこからは作業道らしき道が続いているのだが、手入れがなされず藪と化している。折りたたみ鋸で伐開しながら進むと左手尾根部に「ウツクシマツ５０ｍ」の案内板があらわれた。案内に従ってさらに笹藪の中を進むことしばし、やっとたどり着くことができた。根元は完全に１つであって、３ｍ位から多数の幹に分かれ、ウツクシマツの形状を成し、樹勢は良好であって大きな傷も見あたらない。幹や枝振りから若い木であることは解るが、単幹部分で５ｍを超える幹周りは、長野県松本市の「東北山の千本松」と比べても上回っており、ウツクシマツとしては全国でも１．２を争う貴重な存在である。
 
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