９月の表紙
白城神社のくろまつ 福井県 敦賀市 白木 白城神社 |
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地上1.2mの周囲4.65m、樹高35m
敦賀半島の最北端、美浜原発と根上松群を横に見ながらさらに進み、トンネルを抜けると白木の集落にでる。海岸近くの松群が目に留まり、これかな？と探索を始めたとき、背後に気配を感じて振り向くと、一目でそれと知れる大木がそこにあった。白木神社裏山の裾、照葉樹林から完全に突出して威勢良く枝を広げているクロマツである。裏山はかなりの急傾斜であり、水分事情も厳しく、局所的極相林の様相を呈していて、シイ等の照葉樹とクロマツが混在していた。林内には松の伐根が点在しており、かっては松を中心とした森であったことが想像できた。尾根筋のクロマツの樹齢はかなりのものである(300以上確認)が、それほど大きくはない。対して堆積地に位置する最大木は予想以上に大きく、真鶴岬のクロマツに匹敵するものであった。このようなクロマツ大木は見ていて本当に気持ちが良く、久々に満足させてくれた樹である。
なお、ここでも松ザイセンチュウ病の被害は深刻であったようで、境内には１０株程も松の大木の伐根が確認出来たが、幸いにも最大木を初めとした数本だけは、樹冠注入によって守られていた。
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