９月の表紙
池尻の唐傘松 熊本県 矢部町 大字 上川井野 字 池尻 |
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幹周3.07m、樹高10m、枝張り30m、推定樹齢200年
唐傘松は、草原丘の先端部分に完全な独立樹として立ち、四方に枝を存分に張っている。その完全な樹型は、特に奧の方からの眺めが絶品で、お椀型の樹冠が月が昇るがごとく徐々に見えてくる時の感動はぜひ一度は味わっていただきたいものである。かってはこの樹以外にも同様な樹が存在したようで、大きめの伐根が確認できた。古くからの松枯れ地域である九州に、このような名松が残存していることは珍しく、大切に守られてきた事がよくわかる。それを裏付ける様に、松枯れ対策には多くの「松護郎」（電撃によってマツノザイセンチュウの増殖を防止する装置）が幹に取り付けられていた。「松護郎」は想像以上に大きな装置でびっくりした。少々大仰かつ格好悪い印象を持ったが、これで効果があるのならベストな選択肢かもしれない。とは言っても、万が一にも枯らしたくない名木であるので、確実を期すためには薬剤散布と併用することを希望する。
実は解説版を見て初めてアカマツだと知った。大木にも関わらず枝は赤くなく、樹型をぱっと見た印象ではクロマツだと思ったのだが、新芽をみるとなるほどアカマツであった。枝張りはほぼ完全な形を保っていて、直径にすると約３０ｍに及んでいる。町指定天然記念物 |
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