|
|
|
|
全国屈指の幹周りを誇りながら、何故か1989年の環境庁調査から漏れていたクロマツの大樹。環境庁方式で測った幹周りは6.72mあり、これを当時の発表値に当てはめると、松の部で全国５位に相当する。さらに、１位の岡野松（クロマツ）はすでに枯死し、9mの幹周りは誤りで実際は根回り6m程度であったこと。３位の円通寺のクロマツは、7mの幹周りは計測に問題があって実際は5.92mであり、現在は枯死寸前であること。同じく３位の浅里の御座松（アカマツ）は数値の誤りで実際は4mの幹周りであり、すでに枯死していること。等を考えると、現在日本一のクロマツであるともいえる。
もっとも、この地蔵大松は合体木であり根回りは5.86mと細いこと、樹齢は200年程度と推定されること等を考えると、日本一はちょっと言い過ぎかもしれない。それでも枝張りは28m×30mに及び、雄大な樹型を誇っている本邦有数のクロマツの大樹であることは間違いない。しかし、この大松の周辺も宅地化が進み、自由に延び拡がっていた枝先も切りつめられ、肩身の狭い思いを強いられているようである。（県指定天然記念物）
  |
|
|
