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真鶴岬先端近く、灯明山周囲には現生的な自然林が残っている。先端近くはやや若い黒松の群落が、その他の地域には、広葉樹林（クスノキ）から頭一つ抜け出したクロマツの大木が数十本も点在している。ここのクロマツは大木揃いで、最大の株は周囲6.13mを測り、これは単幹のものとしては現在日本最大のものと考えられる。さらに5.78m（こちらの方が真鶴岬のクロマツ大木として紹介されているので有名）と続き、さらに周囲5m以上の株を３本確認した。また、樹高も高いものが多く、周囲5.78mの株（解説版には樹高45mと紹介されているが実際はもっと低い）の近くに聳える周囲4.5mの株は、簡易測量で樹高48mの値を得ている。現在日本国内で観察できるクロマツの自然林（江戸初期に植えたとの記録があるが、形態としてはまさにクロマツの自然な姿）としては唯一最大のものといえる。
もっとも、この貴重なクロマツ群も松枯病の被害を受けており、スプリンクラーによる薬剤防除でようやく全滅を免れている状態で、毎年何本か大木が失われている。上記の大木たちも今でも健在であるかどうか心配なところである。ちなみに、伐根から年輪330以上が確認出来ている。
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