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香川県の天然記念物に指定され、「岡野松」とともに全国有数のクロマツと云われていた。1988年調査の環境庁の資料では周囲7mとなっており、当時でも「岡野松」に次ぎ全国２位、2002年フォローアップ発表では、全国１位のクロマツと云うことになっている。ところがこの値は計測に問題があり、実際の幹周囲は6m弱である。写真の注連縄の付近を測ると7m位にはなるものの、これでは幹周りとは言えない。同様に、「岡野松」の周囲9mというのも幹周りを測った値では無いのが現実である。それでも、幹周り6mを超えるクロマツが、現在の日本にどれだけ残されているのかというと、大目に見ても３本、下手をすると１本も残っていないかもしれない。つまり、周囲6m、地上2m程から３大幹に分かれ、その周囲はどれも3mを超え、30mもの屈曲した見事な枝ぶりを誇り、細川頼行手植えと伝えられる「円通寺の松」は、やはり日本有数のクロマツの大樹なのである。なお、2001年、マツノザイセンチュウの被害を受け、枯死が危ぶまれているという。何とか生き延びてほしいと願うばかりである。
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