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大変な大木かつ名木・奇木である。斜面下側からみるとあたかも一本の巨大木の様に見え、その周囲は8.3mに及び、考えようによっては日本一の幹周を誇るアカマツである。地上近く５大幹に分かれ、さらに３幹に分幹し、合計８幹に分かれ「八幹松」の名がある。４ないし５本からなる合体木と思われるが、それぞれ周囲3〜4m以上に及び、単木で存在していたとしてもなかなかの大木である。それらが５本もまとまっているのだから、全ての幹が健在であった頃の姿はどんなに素晴らしかった事であろうか。これらの株は同時に植えられたものか親子の関係にあるかは定かではないが、折れて横たわる幹の年輪は推定部分も含めて320程であった。
なお、この写真は1994年当時のもので、1998年には全く手入れも成されず荒れ果てており、周辺の雑木に被圧された横に伸びる幹は枯死寸前であった。異形の木というものは見るものを引きつけるが、人々から忘れられればあっという間に滅んでしまうものなのだろうか。残る直立する幹に将来を期待したい。・・・と願っていたのだが伊藤氏からの報告によると、現在、ほぼ枯死状態にあるという。
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