「山形県の松」写真集
戻る
前へ
次へ

山神様の大松
2002
最上町 東法田
幹周7.12m、樹高22m、枝張り22m、推定樹齢300年
 西向きの山腹、僅かに登ったところに、樹林から顔を覗かせている。なるほど日本一と言われるだけのことはあ
る。主幹はすぐに4幹に分かれ、1幹は根本から折れて失われ、1幹は最近枯死、直上する1幹と斜めに突き出た1
幹との2幹が健在である。斜面上側の枝張りは雑木に被圧されて枯死し、そのため2幹が失われたと考えられる。
健全ならば30m四方に及ぶ完全な傘状の樹幹が完成していたのであろう。残念である。それでも、残る2幹の存在
感は抜群で今まで感じたことのない迫力がある。大松の周囲を一周する周回路があるが現状では、鑑賞・保護の両
面から問題がある。もっと直径の大きな木道等の周路整備を期待する。この木も多幹生の木であり幹周囲の測定箇
所の制定が難しいが、根本付近でも十分太く、7.7mの数字通りの迫力がある。今後は山側の枯死した幹からの腐朽
をいかに防ぐかが課題である。


戻る
前へ
次へ