１１月の表紙
盆栽松（唐傘の松） 島根県 隠岐の島町中村 中村小学校 |
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幹周4.20ｍ(2001年実測値)、樹髙15ｍ、枝張り20ｍ、推定樹齢260年、町指定天然記念物
中村地区を通りがかった時に、民家の屋根越しにただものでない樹冠が覗いていたのを発見し、たまたま見つけた樹である。遠目では松なのか、他の広葉樹なのか識別出来なかったが、近づくにつれ、巨大な松の樹冠であることが明白になってきた。この松はかっての国天「明神の松」の片割れ（明神の松は周囲7m余と3m余の二本とされていた）であると考えられる。根元を石垣に囲まれ、それなりに保護されているようであり、校庭の真ん中で堂々と枝を広げている。樹勢旺盛で、枝振りからもまだまだ発展途上の松樹であるといえる。２００１
なお、当時は「盆栽松」との案内表示であったが、現在は「唐傘の松」と呼ばれている様である。
日本巨樹名木図説：刀江書院発行より、（右端に僅かに見える樹冠が、盆栽松か？）
昭和11年発行の「日本巨樹名木図説」には、昭和2年国指定天然記念物の「明神の松」として、地上1.5mの幹周り7．2mの黒松一株が掲載されているが、－この一帯には昔より多数の黒松が在りしが、先年殆ど皆伐されて、僅かに本樹とその付近の一株（地上1.5mの幹周囲3.6m）とが残存するのみなり－とある。その1株が、この「盆栽松」（唐傘の松）である。ざっと70年で60㎝の幹周りの増加は、老樹としては良好な方である。完全な独立樹として生育していることが大きいのだろう。 |
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