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何でも「達子の森」にはピラミッド伝説があるそうだ。きれいに整った三角錐状の山塊だからだそうだが、人工のものにしては大きすぎる様だ。それはさておき、その「達子の森」の山裾に立ち、訪れる者を向かい入れるがごとく聳えているのが、この「達子の森蒼前の松」である。
大小２株の合体木と思われるが、道路側からみると根元は完全に一つになっている。主幹はまっすぐに立ち上がり、上部で無数の枝を分かち、その枝先は全て美しく枝垂れている。根元付近に傷はあるものの、樹冠に大きな欠損は見られず、バランスのとれた半球型の樹冠は見事であり、想像していたよりもずっと素晴らしい存在であった。大きく枝分かれして枝垂れる枝先の美しさ、すっくと立ち上がる主幹の見事な様は賞賛に値する。樹体自体も相当に大きく、巨樹といっても差し支えない規模であるのだが、あえて名木と呼ばせてもらおう。久々に出会えたアカマツの名木であった。
幹周5.15ｍ、樹高24ｍ、枝張り27ｍ
ちなみに直径２０センチ程度の枝で、２３０程の年輪が数えられた。 |
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