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幹周囲5.55m 樹高20m 枝張り15m
香住小学校の校庭に孤立したクロマツの大木は、燈籠の松と呼ばれ、千本松原の唯一の生き残りの松と伝えられており、１７６８年の絵地図にも既に大木として描かれていたことから、推定樹齢５５０年以上との説もあった。瘤々とした幹肌、根張り、主幹・大枝のうねりなど、古木の雰囲気を存分に感じさせ、西日本を代表する名木であった。主幹は１本でやや捻れながら立ち上がり上部で傘を作っているが、細かい枝が残っていないため、枝振りはやや寂しくなっている。直ぐ脇を国道が走っているのだがすぐそれと知れる大木である。
松枯れ病の蔓延する中、近年まで残っていたのは奇跡的であったのだが、ついに１９９８年夏に枯死し、巨大な伐株は中央公民館に展示してある。根は2〜3mとかなり深く、垂下根も残っていたので元々は言い伝え通り、砂浜の松であったのだろう。クロマツらしいクロマツの大木がまた１つ失われてしまった。（2002）
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