８月の表紙
定めの松 島根県 大田市 三瓶町 池田 三瓶山西の原 |
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三瓶山の三名木の一つである。残りの２本はと言えば、「片腕の松」は近くに残っているが、初代「名号の松」は昭和４０年代に枯死し、２代目の名を受け継いだ周囲5.21mの大木も1991年の19号台風によって倒壊してしまった。この「定めの松」は一理松の名残と言われ、別名「根掘れの松」とも呼ばれるように、火山灰の土壌がすっかり流れ出して根上り状態になっており、まるで巨大な球根から生えている様である。地上1.3mの周囲をそのまま測れば、それぞれ8.95、8.15mもの値になる。北側の株はやや損傷が目立ち、根幹の境周囲5.05m、枝張り19m。南側の株は枝張り広く29m、根幹の境周囲5.52mある。大きさに於いてもかなりのものであり、一里松が２本とも残っている点において極めて珍しく、私の知るかぎりこの「定めの松」が唯一の存在である。大変貴重であり、国の史跡天然記念物クラスだと思われる。
標高の高さによって松枯病の被害を免れているが、2001年にはすでに東の原で相当量の被害が生じていた。、非常に危険な状態である。
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