「岩手の松」写真集
軽米町 子軽米24-66

しだれ赤松
幹周4.64m、樹高19m、枝張り22m、推定樹齢350年、町指定天然記念物
 思ったよりもずっと素晴らしい樹であった。巨木としてもなかなかのもので、樹幹の迫力は十分なものを持っている。加えて双幹に分かれて上部からしだれる枝振りは、ドーム状の空間を作りだし、下から見上げるそれは別世界の様である。外からながめても一目でただものでない貫禄が感じられる。ただし、ここでも隣に植えられたアカマツとカラマツによって西側と北側の枝が被圧枯死してしまっている。また、樹下に植えられた桜も近い内に傷害になるのは目に見えている。安易に樹木を植えるのはやめていただきたい。とくに、枝が下垂するのが売りのしだれ赤松ならなおさらである。2003

 気のせいか枝振りがやや寂しく感じたが、偶然、地元の方のお話を聞くことが出来た。「樹の脇を道として材を出そうとしていたのをやめさせた。」等、樹を守るという熱意が伝わってきた。私も、枝が枯れているのは周りの樹の被圧のせいなので、隣接するカラマツやアカマツ、サクラは除去した方が良いことをお伝えしたが、理解していただけたのだろうか。2006


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