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幹周3.80m 樹高23m 枝張り17m、他
白田川河口、片瀬温泉海岸に３本の松巨木があり、半円形に樹冠が重なって遠目には１本の大樹の様である。実はサントリーのＣＭの背景に見える松大木がこの「磔の松」である。この３本の他にも若干の松が残っているものの、やはり松枯れ病の影響でほとんど失われてしまったようだ。というのも、この３本には全て樹冠注入の跡が傷害となって残っていることからも伺える。注連縄のある株は枝振りが見事で、全体の樹冠の半分はこの株が形作っている。傷害もかなり目立たなくなっていることから成長が良好であるといえる。
問題は地上２ｍ程で双幹に分かれた株である。この部分での幹週は5.13mにもなるが、注入傷害が著しく、筋状というより面状に形成層が失われ、その部分はかなり腐朽が進行していて、物理的に極めて不安定な状態になっている。支柱によって支えられているとはいえ、樹勢も今一であるため、巻き込みも期待できず先行き不安である。しかし、３本の中で最大の枝張りを誇っている。
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