１１月の表紙
光明寺の松 和歌山県 紀の川市 名手市場１３９７ |
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幹周2.9ｍ、樹髙4ｍ、枝張り15ｍ、推定樹齢450年、県指定天然記念物
光明寺は小さな寺で、敷地は20m四方ほどしかない。その境内に閉じこめられるように光明寺の松が存在している。残念ながら、訪れたときは寺門が閉ざされていて、境内に入って鑑賞することが出来なかった。また来るとしよう。2002
以前見たときと比べて、葉量が減り、枝振りも質素になった感があるが、剪定の入り具体にもよるので、一概に樹勢の衰えとは言えないのだろう。近くに寄って観察してみると、なるほどこれは年期の入った松だといえる。幹と呼べるような幹は無く、すぐに3方に伸びる枝に変化をし、樹皮の苔むした様、枝先の屈曲蛇行を繰り返す様が著しく、鞆の浦にあった国天「平重盛手植松」を思い浮かべるほどの老松感がある。説明書きによれば430年前に移植されたとの事であるので、樹齢は450年程になろうか。たいしたものである。伝承樹齢というのは大半は当てにならないものであるが、これはなるほどと頷ける。
樹体自体はそれ程大きい訳ではないので、何故この樹が県の指定に？と疑問に思った事もあったが、これなら天然記念物指定の価値は十分にあると感じた。これからも末永く愛育していってほしい名松である。2011
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