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稲泉寺松並木                           長野県 木島平村 穂高855稲荷
村指定天然記念物

 思いの外素晴らしい存在であって、久々に満足した。古さもかなりのものと思われる。参道には巨大な伐根が並び、かっては壮大な松並木だったことが想像出来るが、現在はわずか2本を残すのみである。比較的新しい伐根だけで10株ほど確認できた。補植された松も50年位は経っている。2007



幹周3.87m、樹高25m、枝張り16m、樹齢280年(2009伐根より実測)、
 上部で傘がたの樹冠を広げる大木で、存在感は抜群である。枝の一部に変色、針葉の下垂がみられ、残念ながらマツ材線虫病に罹病したものと思われる。2007



幹周2.81m、樹高15m、枝張り13m、樹齢320年(2009伐根より実測)、
 背は低く、欠頂し多くの枝を失い、枝張りもたいしたことはない。しかし、枝垂れる多くの枝は乱れ髪の様であり、妖怪を思わせるその風貌は、数百年の歳月を経てきた貫禄があって非常に魅力的である。2007
 残念ながら2009年には伐根のみが残されていたが、空洞は全く観られず、背高く聳える株よりも40年ほど古い樹齢を確認した。やはり、樹齢は幹の太さではなく、見た目の古さに比例するという事を再確認した。

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