「熊本の松」写真集
上益城郡 矢部町 浜町

妙見の大ケヤキ
幹周9m、樹高33m、枝張り25m 国指定天然記念物
 2003.1.12日に倒壊してしまったと聞いていたが、せめて跡地だけでも見ておこうと思い、立ち寄ったところ、倒れたままの姿でそこにあった。新芽はふくらみ、木事態はまだ生きている状態であったが、樹体が崩壊してしまっては致し方あるまい。大小2幹に分かれてそびえていた樹であったが、小幹の10m付近の年輪が244年であったことを考えると、樹齢は260年位だったのかもしれない。もっとも、太い幹が本物で細い幹は跡から生じた枝だとしたらもっと古いことになるが、完全に空洞化し、腐朽の進んだ基部においても大小2幹の年輪(組織)はつながっていた様なので、同時期に幹分かれした同一木の可能性が高い。倒壊の直接の原因は、根元近くの水飲み場と擁壁工事の際に、引っ張り側の根をほとんど切断してしまったからと思われる。


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