「茨城の松」写真集
大洗町 磯浜町

大洗の松林
 海に面した側には緑の絨毯のような、密生した矮性の松林が、内陸側にはやや発達した高木型の松林が残存していた。防潮林としての役目を今も立派に果たしていて、質、量ともに関東の松林としては特筆すべきものであろう。茨城県下のほぼ全ての松林がマツノザイセンチュウの被害で壊滅した中、重点的に懸命の防除が行われて守り抜かれた貴重な財産である。それでも、一時的には被害に見舞われた訳で、樹齢の高いものはすでに失われている。「幕末と明治の記念館」周辺には赤松を交えた比較的状態のよい区域があり、周囲2.77mを始めとし、大木も散見できたのだが、老木らしい枝振りを誇る松はわずか1本であった。大洗磯前神社周辺の松林は雑木林化しつつあった。2002



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